1993 年 59 巻 1 号 p. 3-9
ユリ科植物(ニンニク,食用ユリ,アスパラガス,タマネギ,ラッキョウ,チューリップ)に病原性を示すF. oxysporumの6分化型(ff. sp. garlic, lilii, asparagi, cepae, allii, tulipae)75菌株の体細胞和合性をPuhalla(1985), Correllら(1987)の方法に従い硝酸塩の利用能をマーカーにして分化型内および分化型間について調べた。f. sp. garlicの58菌株は,少なくとも三つの体細胞和合性群に分けられ,またf. sp. asparargiで5菌株は2群に分かれた。他の4分化型12菌株では各分化型ごとにそれぞれ一つの体細胞和合性群を形成した。一方,これらの6分化型間では体細胞和合性は認められなかった。