日本植物病理学会報
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Pyricularia oryzaeの発芽液酢酸エチル可溶部による種特異的感染誘導
藤田 和代荒瀬 栄本田 雄一野津 幹雄
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1995 年 61 巻 3 号 p. 185-188

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抄録
Pyricularia oryzaeおよびP. griseaの発芽液酢酸エチル可溶部の感染誘導活性を比較した。P. griseaよりP. oryzaeのものが有意に強い活性を示した。P. oryzaeの酢酸エチル可溶部では親和性の組合せでも非親和性の組合せでも活性に差は認められなかった。これらの結果から,P. oryzaeの発芽液中の酢酸エチル可溶部にはイネいもち病の種レベルの特異性決定に関与する感染誘導因子が含まれていることが示された。
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