日本植物病理学会報
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台湾におけるバナナモザイク病から分離されるキュウリモザイクウイルスの系統的差異
Meng-Ling WUTing-Hsuan HUNGHong-Ji SU
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1997 年 63 巻 3 号 p. 176-178

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抄録

台湾のバナナには5つのタイプのモザイク病が発生しており,それらから分離されたCMVはカウピーとNicotiana glutinosaにおける病徴およびモノクローナル抗体の反応から, 3系統(B-CMV-1~3)に分けられた。B-CMV-2は強毒系統であった。B-CMV-3は病原性が弱く,強毒のB-CMV-2と重複感染した場合にも病徴を軽くすることから,自然界において弱毒ウイルスとして干渉効果を示している可能性が示唆された。

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