日本植物病理学会報
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Botrytis squamosa Walkerによるネギ小菌核腐敗病(新称)の発生
竹内 妙子峯岸 直子酒井 和彦白石 俊昌梅本 清作
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1998 年 64 巻 2 号 p. 129-132

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抄録

1993年秋∼1994年春に千葉県,埼玉県,群馬県の秋冬ネギで葉鞘部が腐敗する症状が多発した。葉鞘部表面に暗褐色∼黒色の小菌核を多数形成し,ときに病斑を中心に縦に亀裂が生じ,亀裂部から内葉が突出する。いずれの地域の症状からも,同一性状のBotrytis sp.が分離され,分離菌の接種によって病徴が再現された。菌核の形状,分生子の大きさ,分生子梗先端のconcertinalike collapseの形成から本菌をBotrytis squamosa Walkerと同定した。病名をネギ小菌核腐敗病(Small sclerotial rot)とした。本菌はネギのほか数種アリウム属に病原性を示した。

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