性格心理学研究
Online ISSN : 2432-695X
Print ISSN : 1345-3629
学習におけるライバルを認知する理由の検討
太田 伸幸
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2001 年 10 巻 1 号 p. 45-57

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抄録

本研究では, 高校2年生を対象に学校場面におけるライバルの認知理由について, ライバルの不在理由も含めて検討した.ライバルの認知理由として「相互作用」「目標の対象」「親近性」「能力対等」が, ライバルの不在理由として「自己志向性」「ライバル無関心」「ライバル回避」があげられた.ライバルを「基準」「目標」「好敵手」に分類し, ライバルの認知理由を説明変数とした判別分析を実施した結果, 「類似性」「相互性」の2軸を抽出した.この2軸を基に, 類型ごとにライバルの認知理由について, 社会的比較理論と自己評価維持モデル(SEMモデル)を用いて検討した.「好敵手」ではライバルとの類似性と高い相互性が, 「目標」ではライバルとの非類似性(成績が上の者がライバル)が, 「基準」では, ライバルとの類似性と低い相互性が, それぞれの類型の認知理由としてあげられた.

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© 2001 日本パーソナリティ心理学会
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