慢性じん麻疹に心身症の一般心理療法の加えて解決志向型ブリーフセラピーを行い, 有効であった. 慢性じん麻疹患者9名(男性2名, 女性7名, 年齢42±12歳, 罹病期間中央値6カ月)に対して, 一般心療に続いて, 心理的ストレスの質問, あるいはmiracle question(眠っている間に今困っていることが解決したら, 明日の朝どうなっているか?)をきっかけに心理社会的な面に話題を展開した. そして患者の苦労をねぎらいながら, 生活の積極面や患者のもつ解決能力を引き出す方向で対話して診療を続けた. その結果, 治療により患者の陰性感情が陽性感情に変化するにつれ症状が改善し, 有効以上が78%あった.