心身医学
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炎症性腸疾患と心身医学(<特集>心身医学と消化器症状)
楠 裕明山下 直人本多 啓介井上 和彦石井 学今村 祐司眞部 紀明鎌田 智有塩谷 昭子春間 賢
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2010 年 50 巻 10 号 p. 949-954

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抄録

炎症性腸疾患であるクローン病や潰瘍性大腸炎は消化器心身症の代表的存在として扱われてきた.われわれは現在の炎症性腸疾患と心身医学の関係について総説した.潰瘍性大腸炎はその発症に心理社会的因子は高率に関与するとした報告もあり,患者本人のストレスを受けやすい強迫的性格もみられ,症状の増悪や再燃などの長期経過にも関連性が強い.クローン病も潰瘍性大腸炎より低率であるが心理社会的因子は発症に関連し,患者にストレスを受けやすい強迫的性格が多く,長期経過にも心理的因子は関連性が強かった.治療に関しては,潰瘍性大腸炎では心身医学的なアプローチが行われる症例もみられるが,クローン病ではあまり行われていない.

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© 2010 一般社団法人 日本心身医学会
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