日本形成外科学会会誌
Online ISSN : 2758-271X
Print ISSN : 0389-4703
原著
ハイドロコロイドドレッシング材を用いた小児耳介変形の矯正法
齋藤 かれん佐々木 薫明星 里沙相原 有希子佐々木 正浩渋谷 陽一郎大島 純弥関堂 充
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2023 年 43 巻 10 号 p. 583-588

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抄録

 小児耳介変形に対してはさまざまな矯正方法が報告されている。われわれはハイドロコロイドドレッシング材を用いた耳介矯正方法を行い,良好な結果を得た。
 16症例27耳に対し,術前の状態,初診時月齢,治療期間,合併症,矯正の効果を診療録,臨床写真を用い,後ろ向きに本法の有用性と安全性につき評価した。初診時にデュオアクティブ®CGFを用い舟状窩を中心に貼付し,脱落または矯正力がなくなるまで貼付し,両親に適宜貼り替えを指導した。
 術前の状態は折れ耳12耳,絞扼耳7耳,埋没耳5耳,スタール耳3耳で,初診時月齢は1~7ヵ月(平均2.81ヵ月),治療期間は1~13ヵ月(平均5.21ヵ月)であった。全体の効果は不変22%,改善56%,著明改善22%であり,1例で皮膚炎を生じた。矯正開始が早いほど矯正効果が高かった。
 小児耳介変形矯正の問題点には皮膚障害のリスクと手技の煩雑さがあげられる。ハイドロコロイドドレッシング材を用いた耳介の矯正は,その安全性から早期矯正開始が可能で有用と考えられた。

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