生理心理学と精神生理学
Online ISSN : 2185-551X
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特集 デフォルトモードネットワーク (DMN) から脳をみる
MEGによるfunctional connectivityの解析
—Default Mode Networkモデルに関連したAutism Spectrum Disorderと定型発達の比較—
豊巻 敦人渡辺 隼人柳生 一自室橋 春光
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2013 年 31 巻 1 号 p. 41-49

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抄録

社会的認知の偏奇を中核障害とする自閉症スペクトラム障害においても安静時機能画像によるDefault mode networkを評価した検討が多くあるが必ずしも所見は一致していない。機能画像ではなく,脳波・脳磁図を用いたDefault mode networkの評価も関心が持たれてきおり,本研究では脳磁図による機能的結合の解析を行い,自閉症スペクトラム障害でDefault mode networkの異常の有無を検討した。信号源波形の位相同期性による機能的結合について自閉症スペクトラム障害ではベータ帯域において前部帯状皮質と後部帯状皮質の結合強度が低下している傾向が観察された。また内側面の局所的な結合強度の増大は,細部への注意やコミュニケーション能力と相関していた。これらのことから,脳磁図計測でも自閉症スペクトラム障害の認知特性に寄与するDefault mode networkの異常を評価出来ることが示された。

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© 2013 日本生理心理学会
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