生理心理学と精神生理学
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原著
社会的文脈課題における顔面部の皮膚電気活動及び皮膚血流量
廣田 昭久小川 時洋松田 いづみ
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2017 年 35 巻 1 号 p. 15-31

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抄録

本研究は,暗算課題(MA)と歌唱課題(SONG)時の異なる顔面領域での皮膚電気活動(EDA)と皮膚血流量(SBF)について検討した。MAは集中的な内的注意を必要とし,社会的文脈が弱い課題であると考えられ,SONGは表出行動を伴い,社会的文脈が強いと仮定された。額,頬,鼻のEDA,額と頬のSBF,心拍数と規準化脈波容積を測定した。非観察及び観察条件下で,各生理反応における変化のパターンを,MAとSONGとで比較検討した。結果は,非観察及び観察条件下でMA中の顔面EDA及びSBFの変化を示さなかった。一方,SONGでは,観察者の有無に関わらず額のEDAとSBFの増加が示された。額におけるEDA及びSBFは,社会的文脈の強さを反映する指標であることが示唆された。額におけるEDA及びSBF増加の機能及び意味について生理学的及び精神生理学的に論じた。

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© 2017 日本生理心理学会
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