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生理心理学と精神生理学
論文ID: 1227oa

記事言語:

http://doi.org/10.5674/jjppp.1227oa


視覚探索課題を用いた先行研究より,脳活動において,比較的低い周波数帯域(22-34Hz)の位相同期の増強がトップダウンによる注意の空間定位に関与している一方,比較的高い周波数帯域(36-56Hz)の位相同期はボトムアップによる注意の定位に関係していることが示されている。ただし,これらの周波数帯域の同期活動が,時間的な注意に対するトップダウンとボトムアップ制御に関与しているかは不明である。本研究では,注意の瞬き課題中の,低周波数帯域と高周波数帯域の同期活動を観察した。注意の瞬き課題では,注意のトップダウン制御によって後続標的の見落としが生じると考えられている。実験の結果,注意の瞬きが生じなかった試行で,低空間周波数帯域の同期活動の減弱が観察された。したがって,22-34Hzの周波数帯域の同期活動は,空間的注意だけで無く,時間的注意においても重要な役割を果たしていることが示された。

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