生理心理学と精神生理学
Online ISSN : 2185-551X
Print ISSN : 0289-2405
表情変化に基づく情動認知の事象関連電位による検討
西田 優也池田 一成
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 1619br

詳細
PDFをダウンロード (814K) 発行機関連絡先
抄録

Russell & Bullock (1985)は表情が感情価(快--不快)と覚醒度(覚醒--睡眠)の二次元から成る心理的評価に基づいて情動的にカテゴリー化されると述べている。一方,表情認知時の事象関連電位(ERP)研究では呈示された表情カテゴリーによってERPの振幅や潜時が異なることが報告されている。 本研究では第1刺激として真顔を呈示し,その直後に表情(喜び,怒り,驚き)またはランダムドットを第2刺激として呈示した。また各表情画像についてAffect Gridによる評価を行った。その結果,Affect Gridによる覚醒度次元の評価得点とP130振幅とがともに喜び・怒りに比べて驚きで増大した。N170及びP300は表情間で差異を示さなかった。この結果から,表情により惹起された覚醒度の変化がP130に見られる早期の視覚処理と関連する可能性が示唆された。

著者関連情報
© 2018 日本生理心理学会
前の記事

閲覧履歴
feedback
Top