生理心理学と精神生理学
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2刺激および3刺激オッドボールパラダイムにおける精神遅滞者の事象関連電位
竹形 理佳諸冨 隆
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1998 年 16 巻 1 号 p. 25-32

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抄録

重度から中度の精神遅滞者7名および健常成人を対象に, 2刺激及び3刺激の受動的オッドボール課題における事象関連電位について検討した.実験1では, 高頻度刺激に1000Hz (p=.8), 低頻度刺激に2000Hz (p=.2) を用いて2刺激のオッドボール課題を行った.健常成人と同様に低頻度刺激に対してN2-P3が認められたのは, 遅滞者のうち2名のみであった.残る5名では, 低頻度刺激に対して陰性電位のみが見られた.実験2では, 高頻度刺激 (1000Hz : p=.7), 低頻度刺激 (2000Hz : p=.15), 新奇刺激 (ノイズ : p=.15) の3刺激によるオッドボール課題を行った.新奇刺激に対して遅滞者7名中5名に健常成人と同様の陽性電位が認められた.新奇刺激は重度の精神遅滞者においてもP3 (P3a) を惹起することが示唆された.

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© 日本生理心理学会
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