52 巻 (2008) 3 号 p. 404-407
症例の概要 : 患者は62歳男性, 下顎義歯装着時の違和感を主訴に来院した. 旧義歯は舌側研磨面に対する違和感が強く装着できなかったため, 暫間義歯により違和感の少ない形態を決定したのち, 最終義歯を製作した. その結果, サブリンガルバーを応用した部分床義歯により, 装着時違和感が消失し使用することが可能となった.
考察 : 下顎前歯舌側歯頸部より口腔底までの距離が短い症例ではリンガルプレートを第一選択とし, リンガルプレートを許容できない場合に, サブリンガルバーの応用を考慮する必要があると考えられる.
結論 : サブリンガルバーは, 下顎前歯舌側部の違和感軽減に有効な大連結子であることが示唆された.