2008 年 52 巻 4 号 p. 594-597
症例の概要 : 63歳男性で, 咀嚼障害を訴え来院した. 咬合再構築および歯周治療を行い, 上顎は全部床義歯, 下顎は臼歯部に間接歯冠修復用コンポジットレジン前装固定性ブリッジによる補綴治療を行った.
考察 : 間接歯冠修復用コンポジットの着色や変色を認めずに経過しているのは, 定期的なメインテナンスによるものと考えられる.
結論 : 間接歯冠修復用コンポジットレジンは歯間部やポンティック部にプラークが付着しやすい傾向を示したが, 歯ブラシ指導に加え, 音波ブラシの指導を併用することで, 口腔内の清掃状態の改善が認められた. 機能的にも審美的にも良好な結果を得られた.