日本補綴歯科学会雑誌
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レーザー溶接による磁性アタッチメントキーパーの取り付け法
吸引力と腐食の検討
石川 正俊一宮 正美柏原 稔也岡 謙次市川 哲雄
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47 巻 (2003) 3 号 p. 574-582

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抄録

目的: 歯科用磁性アタッチメントのキーパーと根面板とをレーザー溶接し, その吸引力と腐蝕性を従来の鋳接法と比較検討することである.
方法: 市販の歯科用磁性アタッチメントのキーパーと歯科用金銀パラジウム合金を本実験に用いた. 鋳接法とレーザー溶接法を用いて試料を製作した. 自家製の測定装置を用いて, 磁石構造体とキーパーの吸引力を測定し, 製作方法により吸引力に差が生じるかを検討した. また, 0.9% NaCl溶液5mlに37℃ で21日間浸漬し腐食試験を行い, その表面性状を観察した.
結果: 磁石構造体とキーパー間の吸引力については, 製作方法による差は生じなかった. キーパーの腐食試験では, 鋳接法により製作したすべての試料で錆を生じた. レーザー溶接法で製作した一部の試料では錆を生じたが, まったく錆を生じなかった試料もみられ, その試料の表面には腐食生成物は認められなかった.
結論: 磁性アタッチメント用キーパーをレーザー溶接する方法が, 磁性アタッチメントの吸引力と腐食に及ぼす影響を鋳接法と比較検討した結果, 吸引力に対する影響は認められなかった. また, レーザー溶接したキーパーには腐食が全く生じなかったものが認められた. よって, ンーザー溶接によりキーパーと歯科用合金の境界を完全に溶接しシールドすれば, 腐食を生じる可能性が低くなり, キーパー付根面板の製作過程へのレーザー溶接の導入は有用であることが示唆された.

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