50 巻 (2006) 2 号 p. 260-263
症例の腰: 患者は44歳女性で, 咀嚼, 審美障害を訴え来院.上顎前歯部のコンポジッレジン修復物の変色とその辺縁の着色.前突そして正中離開を, そして下顎前歯部が上顎歯槽部に咬み込む形の過蓋咬合.8の挺出と4の欠損を認めた.そこで, 歯周, 矯正治療を併用して審美, 機能回復を行った.
考察: 鞭処置終了後は, 徹底したプラークコントールと並行して歯の後戻り現象の防止のための保疋送装置 (Begg), 筋機能療法 (舌の運動パターンの改善と舌筋, 口輪筋の強化) と咬合などの術後管理が重要である.
結論: 本症例によって補綴前処置としての矯正治療が, 歯質保存, 補綴治療の容易化.そして予知性の高さについて非常に有効であることが改めて認識できた.