51 巻 (2007) 1 号 p. 67-70
症例の概要: 患者は, クラウンとブリッジの脱離および義歯の不適合による咀嚼障害と強い違和感を訴え来院した. 最初に暫間義歯と旧義歯調整により咀嚼障害の緩和を図った. 治療は, 前後の変化が少ない下顎を先行させ, 装着感を確認後上顎に着手した. 歯冠部は硬質レジン前装冠で補綴し, 欠損部は違和感を訴えていた連結装置・支台装置の設計を変更した部分床義歯を装着した.
考察: 支台装置・連結装置とも形態を考慮し, 違和感を減少させて, 患者の満足度を確認しながら治療したことが, 成功した一因と推察する.
結論: 部分床義歯は症例に応じて設計の自由度があり, 適切な設計を行えば患者の高い満足度が得られることが示唆された.