非行少年の脳波とロールシャッハ反応の関係
ジャーナル
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1958 年
29 巻
4 号
p. 272-276
詳細
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発行日: 1958/12/15
受付日: 1958/09/10
J-STAGE公開日: 2010/07/16
受理日: -
早期公開日: -
改訂日: -
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訂正情報
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 論文抄録
訂正内容: 訂正前 : 脳波の個人差が人格特性といかなる関係を有するかを調べる目的で, 30名の非行少年の脳波所見とロールシャッハ反応との関係が分析された. その結果は
(1) α指数の低い群は高い群よりもロールシャッハでよりconstrictedな人格像を示す.
(2) 徐波発現率の高い群はα指数の低い群とほぼ同様な人格像を呈する傾向がある.
(3) β波発現率および平均振動数の高低は, ロールシャッハ反応に有意な差をもたらさなかった.
(4) 平均振幅の高低は若干のロールシャッハ反応に差をもたらしたが, それらの意味づけは困難であり, 振動数と無関係に振幅を論ずることは出来ない.
(5) 安静時および過呼吸時の波型分類とロールシャッハ適応点とは一義的な関係が認められず, 人格特性の判定のためには, 従来の癲癇を中心とした分類法を離れた新しい波型分類法が必要であろう.
(6) 脳波の個人差を集団の代表値からの逸脱度の観点から捉えると, 逸脱度の著しい者は明らかにロールシャッハの適応点が低く, その逆に集団の代表値に近い者は適応性が高いということが出来た.
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