ヒトの中心窩の受容様式におよぼす赤色光背景の効果
ジャーナル
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1966 年
37 巻
3 号
p. 154-156
詳細
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発行日: 1966/08/10
受付日: 1965/12/11
J-STAGE公開日: 2010/07/16
受理日: -
早期公開日: -
改訂日: -
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訂正情報
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 論文抄録
訂正内容: 訂正前 : 今後の視覚研究の重要な課題の1つは, 1930年以後, 微小電極を用いてGranit達が明らかにしてきた網膜に関する電気生理学的知見と, われわれが精神物理的方法で捕えてきた多くの知見との関係を究明することであろう. しかしその両者の対応を関数関係の類似性のみに頼って論じていたのでは, 小笠原 (1961) の批判をいつまでも甘受せねばならぬであろう. また, 心理学的研究に生理学的知見を導入すると決って受ける“生理的事象はわれわれには捕えられない”という批判にも答えられないであろう. この種の非難に耐え, 電気生理学的知見とわれわれの知見との関係を明らかにする道は一つしかない. それは, 心理学的知見を得たと同じ方法によって生理学的知見を捕えることである. 微小電極法によって取り出された諸事象を精神物理的方法でも取り出し得ることを示すことである. 筆者は先に (1965a) 網膜のOn・Off受容を測定する精神物理的方法を考案したが, 本研究では, その方法によって相場が電気生理的方法で見出したと同じ色光の抑制効果を論じ得るかどうかを試みた. その結果, 赤色光背景が白色光背景に比べてOnよりの反応を起こさせることを見出し, それがconeに不適な受容への移行であると考えることで, 赤色光のcone抑制を説明することができたのである.
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