系列学習における有効刺激I 二過程仮説の検討
ジャーナル
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1973 年
43 巻
6 号
p. 311-316
詳細
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発行日: 1973/02/10
受付日: 1972/09/07
公開日: 2010/07/16
受理日: -
[早期公開] 公開日: -
改訂日: -
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訂正情報
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 論文抄録
訂正内容: 訂正前 : 系列予言法で行なわれる系列言語学習における有効刺激を明らかにするために, 本研究は行なわれた. 有効刺激としては, 大きく分けて, 反応項目の前後の項目がなる場合 (Ch) と, 反応項目の占める系列位置がなる場合 (Po) が考えられる. 系列学習の困難なリスト (難リスト) と, 学習の容易なリスト (易リスト) を作成し, 各々のリストの系列の始め (B), 中央 (M), 終り (E) における有効刺激を明確にすることが, 本研究の目的である.
仮説としては, 難リストや, 易リストのMのように学習の困難なところはCh, 易リストのBやEのように学習の容易なところは, Poと考えられたが, 結果は, その仮説を充分に支持しなかった. すなわち, 難リストのBではCh, MとEではChとPo両方とも有効刺激であり, 易リストも, まったく同様に, BではCh, MとEではChとPoが有効刺激であった.
このような結果は, 若干の実験方法上の問題点があるにしても, 仮説における考え方の修正を必要とするものであろう.
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