日本赤十字看護学会誌
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時を超えて甦る〈赤十字の記憶〉—コロナ禍のいま,日赤の感染症対策の歴史を振り返る—
日本赤十字看護学会歴史研究委員会大西 智子大林 由美子川原 由佳里川西 美佐村瀬 智子力石 陽子石谷 操
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2023 年 24 巻 1 号 p. 83-88

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抄録

日本赤十字社(以下,日赤)本社は,約150年前の博愛社時代に作成された記録や収集史料を保管している.赤十字情報プラザはポストコロナを視野に日赤本社を訪問せずとも「誰でも,いつでも,どこからでも」赤十字史料を見る機会を増やすことを目指し,令和2(2021)年10月に「赤十字WEBミュージアム」を公開した.

このWEBサイトで紹介している史料から,日赤は創設以来,常に感染症と対峙してきたことがわかった.その時に何を考え,どのように行動したのか,先人の歩みを知るには史料を探る以外に術はない.

新型コロナウイルスが蔓延する中,赤十字の仲間への応援の気持ちを込めて,日赤の約150年にわたる史料を紐解き,赤十字WEBミュージアムの特別企画「感染症と赤十字」を活用し,関連所蔵品の一部内容を解説することによって感染症と対峙してきた先人の体験を共有し,時を超えた赤十字の記憶の継承について考える.

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