2026 年 27 巻 1 号 p. 1-11
目的:実習を通して,看護学生が患者の病いを理解する経験を明らかにする.
方法:基礎看護学実習後,一つ以上の実習を終えた看護系大学の看護学生7名を対象とした,半構造化面接法を用いた質的記述的研究である.
結果:看護学生が患者の病いを理解する経験として,4つの大テーマ【関わりを積み重ね,見えていない面があることに,ハッとする】,【想像を超える反応に驚き,相手の立場で考えようとする】,【表情や言動,置かれた状況を読み取り,語られない思いを想像しようとする】,【ベッドサイドに行き続け,相手の真意に近づこうとする】が導き出された.
考察:看護学生が患者との関わりに困惑した局面に立たされることは,患者の病いに着目する契機となっていたが,傷つき,無力感が生じることもあった.患者の病いを理解する過程では,看護学生のこころの動きを見逃さずに関わることが重要だと考えられた.