小倉記念病院 麻酔科・集中治療部
2020 年 39 巻 1 号 p. 16-19
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アナフィラキシーショックは,早期診断と治療が求められる。症例は,70歳代男性で,虚血性腸炎による穿孔性腹膜炎の診断で右半結腸切除,人工肛門造設術を施行した。敗血症性ショックで,手術中から血圧維持のためにバソプレシン,ノルアドレナリンの持続投与を必要としていた。血小板輸血によるアナフィラキシーショックを併発したが,気管挿管,人工呼吸管理中で,臨床症状の発見と診断に時間を要した。治療にアドレナリン投与が有効であった。
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