2025 年 44 巻 1 号 p. 7-12
目的:一般病棟のマットレスで蘇生用マネキンに胸骨圧迫を行う場合,背板の使用が深さ,リコイル,施行者の疲労度に与える影響を明らかにする。方法:女性看護師30名を対象にランダム化クロスオーバー比較試験を行い,2分間の胸骨圧迫の質や疲労度について,背板の有無による差を測定した。結果:胸骨圧迫の深さは,背板使用群4.26cm,背板不使用群4.43cmであり有意差を認めなかった(p=.39)。修正ボルグスケール,バイタルサインも,全ての項目において両群に差を認めなかった。結論:女性看護師が胸骨圧迫を行う場合,背板を使用しても胸骨圧迫の深さ,リコイル,施行者の疲労度に影響を及ぼさない可能性が示唆された。