1998 年 17 巻 1 号 p. 54-58
HP社では, 画質を格段に向上させる新技術である「Fusion Imaging技術」を開発した。この技術は, 超音波の周波数を超高帯域で送受信し, 受信した超高帯域の信号を複数の周波数ごとに処理し, サブイメージを構築し, これらのサブイメージをFusion (融合) させることによりノイズが少なく, 心筋内エコーが非常にきめ細かく描出された2D断層像を得ることができるようになった。この様に2D断層像の画質が格段に向上することにより, 肥大型心筋症の心室中隔の鎖状配列の観察や異常代謝に伴う心筋内沈着物の観察が容易になった。