蘇生
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持続血液濾過中にメシル酸ナファモスタットにより高カリウム血症をきたした急性膵炎の2例
藤林 哲男小野 靖志杉浦 良啓後藤 幸生
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1999 年 18 巻 2 号 p. 144-147

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抄録

抗凝固薬としてメシル酸ナファモスタット使用下の持続血液濾過中に高カリウム血症が生じた急性膵炎の2症例を経験した。症例1は無尿状態ではあるが, 他の血液生化学検査に異常を認めず高カリウム血症を生じ, 症例2は非乏尿状態で高カリウム血症を生じた。メシル酸ナファモスタットによる高カリウム血症の発症機序は明確とはなっていないが, メシル酸ナファモスタットおよびその代謝物が腎に直接作用し, カリウムの排泄を抑制するとの説が有力である。つまり症例2のごとく, 高カリウム血症は非乏尿状態の患者に限られてきた。しかし症例1のように, 無尿状態で高カリウム血症が生じていることより, 腎外性のカリウム調節系の関与が考えられた。

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