【目的】Advanced Venous Access (以下AVA) は, 肺動脈カテーテル (以下PAC) の挿入が行なえて, かつ大量輸液が可能なカテーテルとされる。この流量特性をPAC挿入前後で比較した。
【方法】輸液回路を組み立て, AVAと8Fシースイントロデューサーに接続してPAC挿入前後での乳酸加リンゲル液 (Lactec Ringer Solution: 以下LRS) , ヒドロキシエチルスターチ (Hydroxyethylated starch: 以下HES) , 赤血球濃厚液 (Mannitol-Adenine-Phosphate: 以下MAP) の1分間流量を測定した。
【結果】AVAのPAC挿入下の流量は挿入前に比べて有意に減少したが, その量は16G静脈留置針約2本分以上を保った。一方8FシースイントロデューサーのPAC挿入下の流量は挿入前に比べて激減した。
【結語】AVAは優れた特性をもつカテーテルと思われた。