日本農村医学会雑誌
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報告
2002/2003シーズンの当院小児科におけるインフルエンザへの取り組み
田中 敏博
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52 巻 (2003) 6 号 p. 1001-1008

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抄録

2000年9月に筆者が当科に赴任して以来, 2002/2003は3回目のインフルエンザ・シーズンであった。過去2シーズン同様, 積極的にインフルエンザ対策に取り組み, これを総括した。予防面では, ワクチンの接種料金の値下げを柱として, 接種人数の増大を図った。診断面では, 1種類の迅速診断キットが安定して使用でき, 検査精度の維持に貢献した。治療面では, 巷の抗インフルエンザ・ウイルス剤不足に振り回されることなく, 従来どおりの診療が遂行できた。インフルエンザ脳症やそれに準じた重症例には遭遇しなかった。年末の約2か月間, ワクチン接種に力を注いだ結果, 年明け後のシーズン最盛期にも受診患者数は増加せず, 一般外来診療および病棟運営は混乱なく平常どおりに行うことができた。このことから, 対インフルエンザ戦略の基本はワクチン接種を中心とする予防にあると再認識した。

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© 2004 一般社団法人 日本農村医学会
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