日本農村医学会雑誌
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報告
ベッドサイド・食堂のテーブルの高さについて
——自作のテーブルを試作・使用してみて——
林 伸幸長瀬 善一横田 由香蒲 直人
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2007 年 56 巻 4 号 p. 638-642

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抄録

 今回,入院患者の療養環境を考え,食事の環境について注目し,食事の際のテーブルの高さはどれくらいが適当なのかを検討した。検討にあたり,現状のベッド・テーブル使用を前提とした。ベッド上での食事には自作の「ベッドサイドテーブル」を使用し適切な高さを探した。対象者全9名に試用したところ,座高の1/3プラス4~5cmくらいが適当という数値が出た。
 また,食堂のテーブルでは高さが合わない1名に対し別タイプの自作テーブルも試用した。高さ調整後の患者の反応は,全員が食物が確認しやすくなったと述べている。効果としては食事時間の短縮・摂取量の増加・食べこぼしの減少などがみられ,中には,食事中に寝てしまう頻度の減少した者もいた。

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© 2007 一般社団法人 日本農村医学会
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