日本農村医学会雑誌
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原著
日本人向けまたは厚生労働省の診断基準を用いたメタボリックシンドロームの有病率
李 麗梅王 莉山崎 雅之岩本 麻実子池西 瑠美米山 敏美塩飽 邦憲
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2008 年 56 巻 5 号 p. 703-713

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抄録
 農村地域において内臓肥満やメタボリックシンドローム (MS) が増加しつつあるため,日本内科学会等による日本人向け診断基準と厚生労働省による選定基準により中山間地域における有病率とその特徴を解析した。島根県雲南市掛合町において,2006年に20歳以上の住民および労働者を対象に健康調査を実施した。対象者数3,207人中970人 (男性419人,女性551人) が受診したが,絶食状態で全ての検査を受診した男性393人,女性526人の計919人を解析した。日本内科学会等による日本人向け診断基準によるMS有病率は男性14%,女性6%であったが,糖尿病 (糖尿病薬物治療中または空腹時血糖126mg/dl以上) 診断を優先させると,糖尿病とMSの有病率はそれぞれ男性で10%と10%,女性で8%と4%であった。MSは糖尿病の前段階に位置づけられることから,MSの診断は糖尿病を除外して行なうことが必要と考えられる。中山間地域でも高齢者を中心に糖尿病有病率が多く,働き盛りの男性では内臓肥満およびMSが多かった。また,厚生労働省による選定基準によって得られた掛合町での割合から推定すると,2012年には全国では積極的支援レベル対象者は347万人,動機づけ支援レベル対象者は395万人と考えられる。このため,職域ではMSへの予防対策の樹立,高齢者の多い地域社会では糖尿病管理の改善が重要と考える。
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© 2008 一般社団法人 日本農村医学会
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