2008 年 56 巻 5 号 p. 725-729
1972年,英国のハンスフィールドにより開発されたX線CT装置は,今日までその進展を止めることなく変遷を遂げており,マルチスライスCT装置 (MSCT) の開発と更なる多列化により飛躍的にスキャン時間が短縮され,画質が向上してきた。これにより病態の把握や手術支援,患者への説明におけるボリュームレンダリング (VR) や最大値投影法 (MIP),Multi Planar Reformation (MPR),Curved Planar Reconstruction (CPR) 等の有用性は今まで以上に大きくなったといえる。