日本農村医学会雑誌
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症例報告
化学療法を行なった肺癌患者に対するEPA強化栄養剤(プロシュア®)の投与経験
山本 絢子柴原 弘明青山 昌広中平 健一林 安津美西村 大作
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キーワード: 肺癌, プロシュア
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2013 年 62 巻 1 号 p. 21-25

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抄録

症例1は50歳代男性。肺腺癌に対して,プロシュア®2本/日を投与し放射線療法とカルボプラチン+ドセタキセルによる化学療法を行なった。体重は入院時62.4kgから退院前63.7kgと増加し,CRPは入院時3.08mg/dlから0.48mg/dlに低下,アルブミンは入院時3.6g/dlから退院前3.5g/dlに維持できた。症例2は60歳代男性。肺扁平上皮癌と診断し,プロシュア®2本/日と抗菌薬投与を行なった。1か月半後,カルボプラチン+S-1による化学療法と放射線療法を施行した。体重は入院時47.0kgから退院前47.2kgと維持,CRPは入院時15.45mg/dlから3.26mg/dlまで低下し,アルブミンは入院時2.6g/dlから退院前2.7g/dlに維持できた。プロシュア®投与により,化学療法肺癌患者で栄養状態の改善と抗炎症効果がみられた。

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© 2013 一般社団法人 日本農村医学会
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