日本農村医学会雑誌
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研究報告
大学生における農作業が身体活動量及び気分に及ぼす影響
稲木 隆一岩垣 穂大扇原 淳
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2016 年 64 巻 5 号 p. 819-826

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抄録

 本研究は, 農山村で行なわれる農作業が大学生の身体活動量・気分に及ぼす影響について検討した。2013年5月と10月の農作業に参加した大学生4名を対象とし, 3軸加速度センサー使用身体活動量計 (アクティマーカー, EW4800-K®, パナソニック製) を用い, 各農作業の歩数と身体活動強度 (METs) および身体活動量 (Ex) を計測した。また, 農作業前後の気分をPOMS短縮版により測定した。その結果, 5月の農作業の身体活動量は, 歩数が最小11,386歩, 最高25,341歩, 3~4METs未満の身体活動量が最小5.0Ex, 最高16.9Exであった。4METs以上では, 最小0.5Ex, 最高9.0Exであった。10月の農作業の身体活動量は, 歩数が最小4,975歩, 最高21,965歩, 3~4METs未満の身体活動量が最小5.0Ex, 最高17.0Exであった。4METs以上では, 最小0.8Ex, 最高5.2Exであった。気分の変化については, 農作業後に「活気」が上がり,「緊張」,「抑うつ」等のネガティブ尺度が下がる傾向がみられた。今後は, 症例数を増やしての分析や作業内容の違いによる影響を検討する必要がある。

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© 2016 一般社団法人 日本農村医学会
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