2016 年 64 巻 5 号 p. 871-876
国のモデル事業への応募採択によって, 塙厚生病院が東白川郡医師会との提携で, 平成24年度在宅医療連携拠点事業を推進することになり, その過程において他職種連携に関する研修会, 情報交換会の参加, 地域連携サマリを使っての連携室とのケースカンファレンス・リーダーカンファレンスなど多くの実践経験をした。 その中で, 外来看護師の役割の再確認の重要性を感じ, 関わった外来リーダー看護師6名にインタビューを行なって, 看護役割のカテゴリー化分析を試み, 検討した。 その結果, 在宅療養を支援する外来看護師の役割には,「情報を活用してケアにつなげる」「地域の他職種と連携する」「在宅生活をイメージした関わりをする」などがあげられ, さらに個々の役割の実践には, 外来看護師の教育や地域とのネットワークづくりが必要であることが理解できた。