日本農村医学会雑誌
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高齢夫婦二人世帯に発症した大腿骨近位部骨折の自宅復帰
男女差の検討
鈴木 康司
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2016 年 65 巻 2 号 p. 149-152

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抄録

 高齢者夫婦二人世帯に発症した大腿骨近位部骨折の自宅復帰について男女差について調査した。  地域連携パス開始後の2007年1月から2013年12月までに手術加療した65歳以上の夫婦二人世帯の大腿骨近位部骨折85例87関節を対象とした。  急性期病院および回復期病院から退院時の自宅復帰数(率)を調査した。男女差について自宅復帰数を調査した。受傷前,退院時のBarthel indexを男女差について調査した。 退院時の男女合計での自宅復帰人数(率)は70例(80%)であった。女性の自宅復帰は40例(85%),男性の自宅復帰は30例(75%)であった。  受傷前,退院時のBarthel indexは女性で,それぞれ平均90点,81点,男性で,それぞれ平均84点,70点であった。自宅復帰について男女間で有意差は認めなかったが女性患者の自宅復帰が高い傾向にあった。

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© 2016 一般社団法人 日本農村医学会
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