大分県厚生連鶴見病院内科
大分県厚生連鶴見病院外科
1987 年 36 巻 2 号 p. 126-130
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今回われわれは本邦39例目の先天性膵体尾部欠損症の1例を報告した。症例は72才男性。全身倦怠感を主訴としており, 糖尿病の合併が認められた。ERPにおいて約4.5cmの短小膵管が認められ, US・CT像では体尾部の欠損がみられた。腹腔動脈造影でも脾動脈から分枝する体尾部への支配血管が認められず, 本症と確認した。PFDは正常で外分泌能は保たれていた。胆石症を合併していたため手術施行し膵体尾部を探すと, そこには脂肪組織のみがみられ, 一部を生検したが, ラ氏島や膵組織は認められなかった。
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