日本農村医学会雑誌
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慢性肝疾患症例に関する臨床的考察
森本 哲雄村田 欣也斉藤 満田尻 三昭水田 実
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1987 年 36 巻 2 号 p. 69-70

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抄録

当院内科へ入院した慢性肝炎, 肝硬変, 肝細胞癌患者を集計し, 各群間の比較検討を行なった。また対照として, 肝機能がすべて正常な消化性潰瘍患者をとりあげた。各群間の平均年令を比較すると, 慢性肝炎と肝硬変の間には8.4年の差があるが, 肝硬変と肝細胞癌の間には3.0年の差しかなかった。HBs抗原陽性率を比較すると, 慢性肝炎と肝硬変ではほぼ同値であるが, 肝細胞癌では約2倍に増加していた。アルコール歴を有する症例は, 慢性肝炎, 肝硬変, 肝細胞癌の順に低下しており, アルコールが発癌に及ぼす影響は小さいと思われた。HBs抗体陽性率は慢性肝炎, 肝硬変, 肝細胞癌の間でほとんど差がなかった。

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