近畿大学薬学部
徳島大学医学部公衆衛生学講座
1993 年 41 巻 5 号 p. 1042-1045
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ゴキブリ駆除剤に含有されているホウ酸による急性中毒における初期処置を指向して, 消化管内に残存する未吸収のホウ酸の活性炭による除去についてin vitroにおいて検討した。活性炭によってホウ酸吸着量に大きな差が認められた。そこでホウ酸吸着における支配因子を見い出す目的で, 活性炭の諸物性値とホウ酸吸着量との相関性について検討した。その結果, 低濃度領域におけるホウ酸吸着量と活性炭の表面pHとの間に有意な正相関を認めた。活性炭の表面pHがホウ酸吸着を支配する因子の1つであることが推測された。
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