北海道鷹栖町で毎年行われている住民健診のデータを基に1980年から1996年までのbody mass index (BMI) と貧血の状況について年次推移を観察した。BMIについては男性ではどの年齢層も22kg/m2以上を増加傾向で推移していた。女性では50歳以上では23以上を横這いで推移し, 49歳以下では23未満を減少傾向で推移していた。出生年代別の検討では男女ともどの群も加齢に伴うBMIの増加がみられた。血色素量の年次推移については, 中央値では男女とも横這いで推移していたが, 低値者の割合については, 閉経前の女性において増加傾向がみられ, 鉄欠乏性貧血者が増加している可能性が示唆された。