日本農村医学会雑誌
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福島県県南地域の胃癌手術例の検討
小林 信之黒田 房邦土井 孝志木内 誠渡部 康弘小田 聡金子 直征
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2003 年 51 巻 6 号 p. 939-943

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抄録

福島県県南地域を診療圏とする白河厚生総合病院外科における胃癌手術例の臨床的検討を行った。
昭和56年 (1981年) 1月から, 平成12年 (2000年) 12月までの20年間に1,132例の胃癌の手術を施行した。切除数は1,023例 (切除率90.4%), 治癒切除数894例 (治癒切除率79.0%) であり, 切除例の5年生存率は68.3%, 治癒切除例は75.6%であった。
20年間の症例の前期10年間と, 最近の10年間での比較では, 切除数は減少しているが, 切除率は上昇した。進行程度, 組織分類, 深達度, リンパ節転移などで早期のものが増え, 5年生存率も次第に向上してきた。

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