リハビリテーション医学
Online ISSN : 1880-778X
Print ISSN : 0034-351X
ISSN-L : 0034-351X
問題患者とリハビリテーション・チーム
才藤 栄一小徳 勇人保坂 隆浜田 暁子寺川 ゆかり中嶋 真須美豊倉 穣田中 博神内 拡行石田 暉村上 恵一
著者情報
ジャーナル フリー

1989 年 26 巻 1 号 p. 51-58

詳細
抄録

医療者110名へのアンケートにより医療者のリハ患者に対する陰性感情を検討した.(1)回収率75%.問題患者は対象246名中45名18%であった.(2)疾患では脳血管障害,脳外傷で問題率が高く,脳血管障害では重度障害例ほど多数の看護婦が問題視した.(3)全職種が問題とした症例は,陳旧性重度脳血管障害や各医療者の経験の浅い脊損などであった.(4)問題理由のうち,医療者側の因子が15%を占めた.
以上の結果は,障害の重篤さやチームの問題などが,陰性感情,即ち陰性逆転移を生じる原因となることを意味している.従って,陰性逆転移の認識,役割論的観点からの検討,チーム構造の明確さ,チームの学習機能の充実などが,より良い医療者-患者関係の樹立に必要であろう.

著者関連情報
© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
前の記事
feedback
Top