28 巻 (1991) 8 号 p. 601-606
高位脛骨骨切り術を行った変形性膝関節症(OA)24膝,人工膝関節置換術を行った慢性関節リウマチ(RA)26膝に,術前より大腿四頭筋の等尺性訓練(最大四頭筋筋力の1/3の負荷をかけた膝伸展位下肢挙上訓練)を行わせ,等尺性收縮を利用した四頭筋筋力計を用いて術後の筋力変化を調査した.術前OAが平均8.3kg,RAが5.0kgであった手術側の四頭筋筋力は術直後に各々0.2,0.4kgまで減少したが,同時に非手術側の筋力も術前の半分程度まで減少した.その後筋力訓練により,術後6週目にはOAの手術側が術前の71%,RAが114%まで回復した.筋力回復は体重の重いものほど回復率が高く,部分体重負荷の四頭筋筋力の目安は2~5kgと考えちれた.