リハビリテーション医学
Online ISSN : 1880-778X
Print ISSN : 0034-351X
ISSN-L : 0034-351X
外傷性脳損傷患者に対するCAGTプログラムの適応
中村 隆一鈴木 堅二半田 健寿
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 31 巻 6 号 p. 415-417

詳細
抄録

外傷性脳損傷患者13例に対して脳卒中片麻痺患者のために開発したCAGTプログラムを応用した.脳損傷発症からの期間(週)と最大歩行速度(m/min)との関係を双曲線関数によって近似した.CAGT開始時の最大歩行速度が100m/min以下であった10例では統計的に有意な近似が得られ,100m/min以上であった3例では有意な近似が得られなかった.また歩行速度の利得(m/week)は前者では後者と比較して有意に大きかった.これらの結果はCAGTプログラムが外傷性脳損傷患者にも適用できることを示した.

著者関連情報
© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top