リハビリテーション医学
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拡大ADL尺度による機能的状態の評価
(2)在宅脳卒中患者
細川 徹佐直 信彦中村 隆一砂子田 篤
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1994 年 31 巻 7 号 p. 475-482

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抄録

入院リハビリテーション後の在宅脳卒中患者217名を対象に,バーセル・インデックスと老研式活動能力指標を実施し,これから12項目版拡大ADL尺度を2次的に構成した.この尺度は1次元の階層性尺度であり,Guttmanの再現性係数は0.93,Menzelの尺度化係数は0.75,Mokkenの尺度化係数は0.83,またKR-20信頼性係数は0.91であった.その得点に性差はなく,加齢に伴って有意に減少し,退院時の体幹・下肢運動年齢,上肢機能検査およびミニメンタルステートと有意な正の相関があった.また,デイサービスやショートステイ,ホームヘルパー派遣などの利用者は未利用者に比べて有意に得点が低く,拡大ADL尺度は在宅脳卒中患者の機能的状態を敏感に反映していた.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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