抄録
WeeFIMに基づいた小児ADL評価表(ADLC-s)を作成した.親へADLG-sの郵送調査を行い,その再現性,信頼性および妥当性を検定した.ADLC-sは18項目で,5段階の順序評価である.自立と監視はWeeFIMと同じ7・6・5点の3段階,介助は4・2点の2段階とした.[方法]養護学校と一般校の肢体不自由児の親と教師へADLC-sを郵送した.1年間隔の親の評価で再現性,親と教師および親とリハ医の評価で信頼性,Barthel指数などとの相関により妥当性を検定した.[統計]Weighted κ, ICC (2, 1)などを用いた.[結果]ADLC-sの18項目および運動・認知・総合点について再現性,信頼性,妥当性が認められ,郵送法のスクリーニングの小児ADL評価として有用と考えられた.