リハビリテーション医学
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MRSA陽性患者の隔離度の違いと機能回復および患者・家族の心理との関連
リハビリテーション病棟における検討
久松 憲明重信 恵三東郷 伸一川平 和美田中 信行
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1998 年 35 巻 8 号 p. 563-569

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抄録

当院入院のMRSA陽性患者18名(67.7±8.8歳,脳血管障害16名,その他2名)を以前の隔離群9名と現行の半開放群9名に分けて,その隔離度の違いによる起居移動能力やADLの変化,患者・家族の入院中の管理やリハビリテーションに対する心理面の調査,現時点での環境調査を行った.半開放群は隔離群と比べ,起居移動能力,ADL共に入院時より有意に改善を示した.両群共に患者の多くは疎外感・差別感を感じ,管理の必要性の説明不十分と思っており,再々の説明が必要である.現行の半開放管理下の環境調査でも,病棟内でのMRSA感染拡大の結果は得られなかったが,MRSA抑止のために患者接触後の手洗い・環境整備の重要性が強調される.

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© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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