The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『神経生理学的手法の応用―実践と可能性―』
近赤外分光法(NIRS)のリハビリテーションへの応用
三原 雅史
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2016 年 53 巻 6 号 p. 471-478

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抄録

 非侵襲的脳機能画像技術の1つである,近赤外分光法(near infrared spectroscopy,以下NIRS)は近赤外領域の光が骨や皮下組織などに対して高い透過性を有する特徴を生かして,比較的簡便な装置で大脳皮質の神経活動を評価することのできる機能的脳画像技術の1つである.NIRSは脳損傷後の神経機能再構成の評価や立位歩行中の脳活動測定など,リハビリテーション分野への応用が進められているが,得られた信号を被験者に提示するニューロフィードバック技術と組み合わせることで,脳活動を変化させるニューロモジュレーション技術として,治療的な介入にも応用することが可能であり,今後の臨床応用が期待される.

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© 2016 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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