The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『息切れのリハビリテーション』
肥満の息切れの機序とそれに対するリハビリテーション
高橋 珠緒
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2017 年 54 巻 12 号 p. 961-964

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抄録

肥満の呼吸機能への影響として,肺容量の低下,呼吸器系のコンプライアンス低下,呼吸数の増加,気道抵抗の増大などが報告されている.肥満は息切れのリスクファクターとなる.特に労作時の息切れは肥満者によく認められ,その機序は明らかとなってはいないものの,運動時の酸素摂取量の増加,呼吸筋の負荷量増大,機能的肺容量低下による呼気流量制限と関係すると考えられている.肥満者の息切れを改善する方法として,体重減量や有酸素運動が挙げられる.われわれは,肥満症患者に対し包括的肥満リハビリテーションを施行し,体重減量とともに呼吸機能の改善を認めた.労作時の息切れは運動療法を継続する阻害因子となり得るため,運動強度や時間に留意して進めていく必要がある.

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© 2017 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
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