The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『嚥下障害に対する新たなアプローチ』
摂食嚥下療法における看護の役割とリハビリテーション科医への期待
鎌倉 やよい
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2017 年 54 巻 9 号 p. 687-690

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抄録

摂食嚥下障害患者に対する地域包括医療における看護の役割とリハビリテーション科医への期待を論じた.摂食嚥下リハビリテーションは専門職によるtransdisciplinary teamとして機能するため,診療の補助を広範囲に実施できる看護師の役割拡大が期待される.摂食・嚥下障害看護認定看護師は卓越した看護実践によって実績を重ね,地域包括医療においても核となる役割が期待できる.診療の補助として摂食嚥下療法を行うには医師からの指示が必要である.所属が異なる専門職が協働するには,目標を提示するリーダーとしてリハビリテーション科医が重要であり,主治医と連携して指示することができる仕組みの構築が望まれる.

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© 2017 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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